重要情報
2010年7月11日
公開シンポジウム:「改定臓器移植法」施行を問う を開催いたします。

2009年7月13日
生命倫理会議 参議院A案可決・成立に対する緊急声明 を発表いたしました。

2009年6月18日
生命倫理会議 衆議院A案可決に対する緊急声明 を発表いたしました。

2009年6月11日
生命倫理会議 臓器移植法改定に関する徹底審議の要望 を掲載いたしました。

2009年5月12日
生命倫理会議 臓器移植法改定に関する緊急声明 を発表いたしました。

2009年5月31日日曜日

関連する声明・意見書の情報

この間、公表された各団体の声明や意見書の一覧になります。ご参照下さい。


・臓器移植患者団体連絡会
  臓器移植法改正に関する要望 2009年3月12日
   リンク(日本移植者協議会)


・日本宗教連盟
  臓器移植法改正問題に対する意見書 平成21年4月17日
   リンク


・脳死・臓器移植に反対する市民会議
  声明 2009年4月20日


・立正佼成会
  臓器移植法改正案に対する重ねての提言 2009年4月23日
   リンク


・日本脳性マヒ者協会 全国青い芝の会
  声明 2009年4月30日


・全国肝臓病患者連合会
  声明 2009年5月4日


・日本弁護士連合会
  臓器移植法改正案に対する会長声明 2009年5月7日
   リンク


・「脳死」臓器移植による人権侵害監視委員会・大阪
  「臓器移植法」改定に関する意見書 2009年5月12日
   リンク


・全国交通事故遺族の会
  脳死・臓器移植法改正反対
   リンク


・労働者住民医療機関連絡会議
  臓器移植法“改悪”に反対する医師からの声明 2009年5月15日
   リンク(PDF)


・人工呼吸器をつけた子の親の会〈バクバクの会〉
  臓器移植法改定に対する緊急アピール 2009年5月17日
   リンク(ページ左のMENUより要望書)


・人類愛善会生命倫理問題対策会議
  声明 2009年5月21日


・DPI日本会議
  臓器移植法「改正」に反対する緊急声明 2009年5月28日
   リンク


・難病をもつ人の地域自立生活を確立する会
   以下に全文


2009年5月28日
脳死基準や判定、第三者の指示により、意思表示できない人の生きる権利を脅かさないで下さい

難病をもつ人の地域自立生活を確立する会
代表 山本 創 
〒101‐0054
東京都千代田区神田錦町3-11-8 武蔵野ビル5F
TEL 03-3296-7137 FAX 03-5282-0017

私達はどんな難病、どんな重度の障害があっても自分の望む地域で生活ができ、生きていくことができるように当事者同志が集まり、活動している団体です。難病の中には、呼吸器障害、筋肉や神経などの病気の進行が早く、人工呼吸器をつけながら地域生活する人、目のかすかな動き、体のわずかな微動等でコミュニケーションをとる仲間がいます。進行がすすめば、トータル・ロックトインといった、本人からコミュニケーションをするすべを失ってしまう人もいます。
しかし、本人は生きています。
周りの人が本人の意思を汲み取ることができなくても、意思のある生きている人間です

死体ではありません
このような状態にある仲間達(事前の意思表示なく、突然そういった状態になった人も含め)に、第三者の指示や、脳死の基準、死体であるかどうかの判定を行い、生きる権利を脅かすことがないようにしてください。介護や生活の過酷さから、家族と本人(子供も含む)の意思が相反すことはよくあり、無理心中などの事件も後を絶ちません。障害者権利条約の趣旨にそった、本人の立場にたった権利擁護は日本でも急務です。その瞬間に本当は生きたいと思っている人が、生きている状態であるにもかかわらず、命を救うべき医療の現場で、医師の手によって命を奪われることは、たとえ数%の確立でもあってはなりません。つきましては、下記の要望いたします。

1 お互いが生きる道からの議論、対策を
 医療機器や再生医療等の開発に国の予算を大幅にとり、治療研究、対策を積極的に進めるといった、まずは他人の死を前提としない、お互いが生きる道から議論し、進めてください。厳しい立場に置かれている両当事者の対立構造を解消すべきです。論議すべき順序を逆転し、安易な結論を国会がせまることがないように、丁寧に、慎重に議論してください。

2 意思表示できない(していない人)の生きる権利を侵害しないでください
 意思表示のできない人(事前に臓器提供等の意思表示をしていなかった人も含む)に、脳死基準や判定、第三者の指示をおしつけ、生きる権利を脅かすような法改正はしないでください。

3 子どもや意思表示の難しい人の「生死」を親や家族が決めないでください
 親や家族であっても、本人にかわって「生死」は決められません。介護や生活の困難さから、本人の意思と異なる選択をした例は後を絶ちません。選択は、その時々の社会の環境整備しだいで変わってきます。

4 生きたい人の命が奪われることがあってはなりません
 本人の意思もその時々、環境により変遷します。事前に臓器提供するとしていても、その場になり意思が変わる人もいます。本人からのコミュニケーション手段を失った場合であっても、本当は生きたいと思っている等の意思確認を、死の瞬間まで丁寧に模索すべきです。起こりうる事件等の検証もないまま結論を急ぐことがないように、丁寧に、慎重に審議してください。